最近、アルプスの少女ハイジの全DVDを妻が知人から借りてきたので、
たまに子供たちと一緒に見たりします。
自分が子供のころに見たときは、「ハイジってかわいそう」「いつも自由で楽しそう」
「僕もブランコから雲に飛び移って空を飛びたいな~」なんていう思いで見ていたと思います。
ただ、大人になってあらためて見てみると、違った視点で見ることができます。
例えばこんなシーンがありました。
山羊飼いのペーターがいつも連れてくる山羊の群れの中に、
「ゆきちゃん」という小さな山羊がいます。
このゆきちゃんは、ハイジがアルムの森に来てから特にかわいがっていた子山羊です。
しかし、このゆきちゃんは何年たっても大きくならず、乳もほとんど出ません。
困り果てたオーナーは、「夏が過ぎたらゆきちゃんをつぶす(殺す)」という決断をします。
オーナーにとって山羊は、乳を搾ってミルクを売ったり、チーズに加工して売ったり、
あるいはそれをパンなどの食べ物と交換したりするための家畜であって、
かわいがるためのペットではありません。
乳が出ないのであれば、肉にしたり、毛皮にしたりするしかないのです。
それを耳にしたハイジは大声で泣き、悲しみます。
しかし、そこで立ち止まらないところがハイジのすごいところです。
ゆきちゃんがつぶされるのは、大きく育たずに乳が出ないのが原因。
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つぶされないためには、おいしい乳がたくさん出るようになればいい。
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おいしい乳がたくさん出るようにするにはどうしたらいいか
まだ自分ではわからないからおじいさんに聞く。
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おじいさんは「○○という香りの強い草を食べさせると良い。
ただし、この草は崖の上や岩場の間のような危険な場所にしか生えていない」という。
これを聞いた瞬間にハイジの行動は決まりです。
夏が終わるまでの約2か月間、来る日も来る日も山へ行って、
自らの危険も顧みず、崖から何度も落ちながらこの草を取り続け、
ゆきちゃんに食べさせ続けるのです。
するとどうでしょう、ゆきちゃんの体は少し大きくなり、
ミルクもたくさん出るようになったのです。
しかも、特別な草を食べているので、
ほかの山羊とは違う独特な風味を醸す
ワンランク上のミルクが出るようになったのです。
そして、夏の終わりの日にこのミルクをゆきちゃんのオーナーに飲ませて、
オーナーから「つぶすのはもう1年様子を見てからにしよう」という言葉を引き出すのです。
(アニメだから…って言わないでくださいね)
これって、私たちのビジネスにも当てはまりますよね。
- 問題が生じる
- 原因を探し出す
- 問題が解決する方法を探る
- 方法が見つかったら期限を決めて行動に移す
そして、ハイジの生き方にも刺激を受けます。
- 人のために何ができるか常に考えて生きる
(実際にハイジは、おじいさん、ペーター、
目の見えないペーターのおばあさん、
小鳥のピッピ、子山羊のゆきちゃん、
クララ、クララの家族、人間・動物問わずしあわせにしていきます。)
- 飾らず、ありのままに自分らしく生きる
- いつも素直に笑顔で生きる
こんなことをまだ7歳と5歳の子供に向かって
ハイジを見ながら「ハイジってすごいね」なんて言いながら話しています。
2人ともわかったのかわからないのか「そうだね~」なんて言ってます。